相続税の基礎と節税対策 ~「思ったより高い!?」その前に知っておきたいポイント~
今日は「相続税の基礎と節税対策」についてお届けします。
「相続税ってどれくらいかかるの?」「うちは関係ないと思ってたけど…」
そんな方にこそ知っていただきたい、“税金”の基本と賢い対策方法をまとめました。
まず知っておきたい!相続税のしくみ
相続税とは、「亡くなった人の財産を受け取った人」にかかる税金のことです。
対象となる財産は…
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不動産(土地・建物)
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預貯金
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株・投資信託
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自動車・宝石・絵画など
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生命保険金(一部)
など、「経済的価値があるもの」すべてが対象になります。
相続税がかからないケースもある?【基礎控除の考え方】
実は、相続税には「基礎控除額」があり、
この金額以下の相続なら税金はかかりません。
計算式はこうです:
3,000万円 +(600万円 × 法定相続人の数)
たとえば、法定相続人が配偶者+子2人の場合:→ 3,000万円 +(600万円 × 3人)= 4,800万円までは非課税!
この金額を超える場合にのみ、相続税がかかります。
実際の相続税はどれくらい?
課税される金額に応じて、税率は10%~55%まで段階的に上がります。
たとえば…
課税遺産総額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
~1,000万円 | 10% | - |
~3,000万円 | 15% | 50万円 |
~5,000万円 | 20% | 200万円 |
~1億円 | 30% | 700万円 |
※あくまで目安です。実際は相続人の人数や財産の分け方でも変動します。
知っておくと安心!節税につながる主な制度
相続税には、“うまく活用すれば税額を大きく抑えられる”制度がいくつかあります。
1. 配偶者の税額軽減
→ 配偶者が相続した分は、最大1億6,000万円まで非課税!
つまり、夫が亡くなったときに妻が自宅や預金などを相続しても、多くの場合は課税されません。
2. 小規模宅地等の特例
→ 自宅や事業用の土地を相続する場合、土地評価額が最大80%減額!
・居住用土地:330㎡まで
・事業用土地:400㎡まで など条件あり
※自宅を相続した人が「そこに住み続ける」ことが条件になります。
3. 生命保険の非課税枠
→ 生命保険金には、「500万円 × 法定相続人の数」まで非課税枠があります。
たとえば法定相続人が3人いれば、1,500万円まで相続税がかかりません。
節税&現金確保の両面で有効です。
早めの準備がカギ!生前対策のススメ
相続税対策は、「亡くなったあと」では手遅れになることもあります。
以下のような生前対策をしておくと、将来の負担を大きく減らすことができます。
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贈与(年間110万円までは非課税)
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不動産の活用(賃貸化などで評価額を下げる)
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家族信託や法人化の検討
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財産目録の作成と見える化
よくある質問
Q:相続税って必ず払わなきゃいけないの?
→ 基礎控除以下なら不要。
ただし、相続税の申告は「課税されなくても」必要な場合もあるため注意が必要です。
Q:不動産の価値ってどうやって計算するの?
→ 「路線価」や「固定資産評価額」をもとに計算されます。
市価よりも安く評価される傾向がありますが、土地の形状や用途で差が出ます。
Q:生前贈与を続ければ節税になる?
→ 毎年110万円までの贈与は非課税ですが、「名義預金」などと判断されると
後からまとめて相続財産にされることも。
計画的に専門家と相談しながら行うのが安心です。
まとめ:相続税対策は「今できること」がたくさんある!
「うちは関係ない」と思っていても、土地や持ち家を相続すると課税対象になるケースも多いです。
まずは財産の棚卸しと相続人の確認を行い、早めに備えておくことが重要です。
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