相続財産の調査と評価 〜見落としを防ぐチェックポイント〜
今日は「相続財産の調査と評価」についてお届けします。
以前「相続とはなにか？」についてお話しましたが、今回は実際に相続が発生したときに「何をどこまで調べるの？」という実務的な部分に踏み込んでいきます。
なぜ相続財産の調査が必要なのか？
相続というと「遺産の分け方」のイメージが強いかもしれませんが、そもそも「何があるのか」が分からないと始まりません。
財産を正しく調べずに相続を進めてしまうと…
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後から借金が見つかってトラブルに！
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相続税を過少申告して追徴課税に！
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他の相続人とのトラブルのもとに！
といったリスクもあります。ですので、まずは相続財産の「棚卸し」がとても大切なんです。
調査する財産の種類とは？
相続財産には「プラスの財産」と「マイナスの財産」があります。
それぞれのチェックポイントを見てみましょう。
プラスの財産（もらえるもの）
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現金・預貯金 - 銀行やゆうちょ、信用金庫など、すべての金融機関を確認 - 通帳やキャッシュカードの保管場所を探す
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不動産 - 自宅、賃貸物件、別荘、土地など - 登記簿を確認することで名義や評価額がわかります
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株式・投資信託 - 証券会社の取引履歴や残高報告書を確認 - 自社株を保有していた場合は、別途専門的な評価が必要
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生命保険金（受取人が被相続人本人の場合） - 保険証券や契約書類、毎年届く「契約内容のお知らせ」をチェック
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その他の動産 - 自動車、貴金属、美術品、骨董品など - 一見して価値が分からなくても評価の対象になることがあります
マイナスの財産（引き継ぎたくないものも）
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借金（ローン・カード・個人間の貸し借り） - 借入契約書、督促状、明細書などを確認
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未払いの税金・公共料金・医療費など - 固定資産税、住民税、入院費、介護費など
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保証人になっていた場合の債務 - 契約書や連帯保証書を確認（思わぬ債務があることも…）
評価はどうやるの？
相続財産の「価値」を決めることを「評価」と言います。
評価は主に次の目的で使われます。
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相続税を計算するため
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遺産分割で公平に分けるため
代表的な評価方法は以下の通りです：
| 財産の種類 | 評価の方法 |
|---|---|
| 現金・預金 | 亡くなった日の残高 |
| 不動産 | 固定資産税評価額（または路線価） |
| 上場株式 | 亡くなった日の終値など |
| 非上場株式 | 財務内容に基づき専門的評価が必要 |
| 自動車 | 年式・走行距離をもとに中古市場価格 |
※評価方法によって税額や分け方が変わってくるため、慎重に行う必要があります。
専門家に頼るのも大事！
「全部自分で調べなきゃいけないの？」と不安になった方、大丈夫です。
税理士・司法書士・不動産会社など、それぞれの専門家に相談すれば、調査や評価をスムーズに進めることができます。
特に不動産の評価は、将来の売却や活用にも影響するので、相続＋不動産に強いプロに相談するのが安心です。
まとめ：見える化することが第一歩！
相続は“遺産を分ける”ことよりも、“何があるかを正しく知る”ことが先です。
調査と評価をしっかりやることで、トラブルを防ぎ、スムーズな相続手続きにつながります。
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